発展編 2
2-2.ノリを作り出すために
まずはブルーグラス的なノリを作り出すための心構えから。
グルーヴ(groove)という言い方のほうが一般的かもしれませんが、北大ブル研の掟に従い「ノリ」で統一したいと思います。ブルーグラスの肝は絶妙なノリにあり!
すでに多くの方はお気づきであると思いますが、ブルーグラスという音楽においては同じ2ビートであっても大きく分けて2種類のちがった雰囲気の曲調が感じ取れるかと思います。
ひとつめはいわゆる「ドライブ」といわれる、前につっこむような、速い感じのノリです。
ふたつめは「タメ」といわれる、ドライブとはちがってやや後に引っ張るような感じのノリです。
ここで注意しなければならないのは、あくまで「速い感じ」「引っ張る感じ」であって、実際のテンポのことではありません。もちろんスピードとノリの相乗効果が、たとえば気の狂ったようなとんでもないハード・ドライビングな演奏を生み出します(むしろそれが醍醐味のひとつといえます)。
「でもォベースってェーオモテのリズムを弾くだけだしィ、それでノリなんか出せるのォ?」と思われるかもしれません。たしかに実際にリズムの妙を感じられるのはウラ拍(マンドリンやバンジョーなどのリズムバッキング)が入ればこそ、というのは間違っていないです。しかしここが肝心。ベースの音のひとつひとつがウラ拍のタイミングをコントロールできるようになればバンドのノリは自由自在です。まさにそれこそがベース弾きの役割だといえるでしょう。それだけに責任が重い、とも言えますが。
以降のチャプターでは「ドライブ」「タメ」のしくみの分析から、感覚を鍛えるためのワンステップ上の練習方法などを考えてみたいと思います。