スラップの基本技術
ベースの「スラップ奏法」と聞くと、多くの方はエレクトリック・ベースによる「チョッパー奏法」、少数の方はロカビリー系のものを思い浮かべるでしょう。ですが、(プレイヤーとして)そのどちらにも属さない私がなぜスラップ? というそもそもの発端はもちろん今をときめくテキサスのスウィング・バンドHot Club of Cowtownのベース奏者であるJake Erwinの素晴らしい演奏に大変感銘を受けたからであります。
ブルーグラスでもベースのショウアップ曲としてフィーチャーされるときもごくまれにありますが(Little Darling Pal of Mineなど)、実際に使用する機会はほとんど無い。と思っていたらDel McCoury Bandでは(ドラムスのフィル・イン風に)Mike Bubが効果的に使っていますね。この路線をもう少し進めつつ拡大したらけっこうリズム的にもおもしろくなるんじゃないか? なんてことを考えたりもしています。
それは置いといて、まずは基本技の名前から覚えましょう。
(2005/3/27 一部修正)
1.シングル・スラップ
弦を引っ張り、「ビンッ」とはじく。まずはこの音がキレイに出ないことにははじまりません。
→サンプル ( mp3 / 135KB / 0:08 / 128kbps / mono )
2-1.ダブル・スラップ
シングル・スラップで1回弾いたあとに1回指板(フィンガー・ボード)を叩く。「ブン・チャッ」という感じか?
→サンプル ( mp3 / 116KB / 0:07 / 128kbps / mono )
たとえばこんな風な使い方をしてみる。
→サンプル ( mp3 / 189KB / 0:12 / 128kbps / mono )
最後の部分はランの動きにあわせてスラップを入れてみた。これを速い曲で入れるとかなり盛り上がる、ような気がする(僕だけ?)。
2-2.ダブル・スラップその2
ブルーグラスでスラップを入れるとしたらこれが代表的でしょう。Ground Speedの最後とか。「ドン・タ・タ、ドン・タ・タ」。普通のダブル(2-1)の叩き音(スラップ音)を2回入れる。
→サンプル ( mp3 / 192KB / 0:12 / 128kbps / mono )
3.トリプル・スラップ
3連符のスラップと言えばよいのだろうか、「ド・タ・タ、ド・タ・タ」という感じ。
→サンプル ( mp3 / 79KB / 0:05 / 128kbps / mono )
サンプルは「トリプル2回、ダブル1回」の組み合わせになっています。しかしこういうリズムの曲はブルーグラスではあまりやりませんね。トリプルは組み合わせが重要だと思います。
というわけで、なんとなく「こんなのどっかで聞いたよな」という感じで弾いてみました。
コード進行は「G/A/D/G」を想定し、リズムは少しシャッフルっぽく。また、上で挙げたテクニックはふんだんに使っています。
→サンプル ( mp3 / 306KB / 0:19 / 128kbps / mono )
前半のワンコーラスではDからGに戻る部分、後半でも同じ部分ですが速いフレーズで弾いています。
トリプル(シャッフル・トリプル)をもっと極端に取り入れれば、シンコペーションしたけっこうおもしろいリズムができそうです。2ビートまたは4ビートに3拍子が入るような、ジャズなどでよく使われるポリリズミックな雰囲気か? まぁバンドで使えるかは別ですが。
※参考
ウェブサイト:How to Slap (WOODBASS ACCESSORIES MART)
教則物:Slap Bass The Ungentle Art、Lee Rocker: Rockabilly Slap Bass
コメント
初めまして。スラップ、ウッドベースで検索してたらこちらに辿り着きました。
最近アップライトベースを購入しましてスラップの練習をしており上のサンプルは大変タメになりました。もしかしたら僕のダブル・スラップはトリプル・スラップなのかなぁと悩んでおります;;
是非叩いてる映像も見てみたいです(アクセサリーマートのは見ました)。
失礼しました
投稿者: isao | 2006年05月09日 23:33
はじめまして。
お役に立つことができ幸いです。
映像も載せたいのですが、
機材と技術が不足しているために
断念しております。
まだまだ猛者どもはたくさんおりますので
私も精進せねばなりません。
投稿者: swing51(管理人) | 2006年05月11日 21:21